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テインテッド・グレイルのメンヒルを塗装②|初心者がロウソクに火をともした記録(少ない道具でのグラデーション塗装)

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ただの会社員のオッサン(塗装初心者)が、「テインテッド・グレイル」のミニチュア塗装を頑張る話です。

下記の関連記事からの続編です。前回は、まずはシンプルにメンヒルを石像風に塗装しました。

その結果、自分の中では思った以上にうまくいったので、「メンヒルのロウソクに火をともしたい・・・」という欲が芽生えてしまいました

塗装初心者が手を出して良いレベルの難易度なのかすら不明だったので、慎重に下調べから始めました。

せっかくあれこれ調べたので、この経験を共有します。私と同様にチャレンジしたいと思っていた塗装初心者仲間がもしいらっしゃったなら、少しでも参考になれば嬉しいです。

最終的には、こんな感じで、
無事に(?)火がともりました。
良かった・・・。

道具の検討と調達

エアブラシは不要

火のようなボンヤリとした塗装には、エアブラシが必要なのではないか?という思い込みがあったのですが、そんなことはなかったので安心しました(正直、エアブラシ購入に踏み切るのはハードルが高かったので)。

海外の塗装事例の動画等を漁っていると、筆塗りのみでロウソクの火を表現している例がいくつもありましたので、それらを参考にして方針を検討しました。

筆は何でも良いと思いますが、ロウソクの火の部分をチョンと1点塗ったりもするので、極細と記載されたものは少なくとも1本あった方が良いと思います。安いもので大丈夫です。

塗料

前回に引き続き、シタデルカラーを使用しました。その場ですぐに乾いてくれるので、サクサク作業が進む良い塗料ですし、色も綺麗です。

ただ、わりと高価な塗料なので、極力、購入する数を減らせるように吟味、厳選しました

webサイトや動画を漁って、海外の塗装事例等をいくつか参考にして検討しました。その結果、基本的には赤、オレンジ、黄色の3色があれば十分、という結論に至りました。中間の色は、混ぜて作れます。さらに、オレンジ系のシェイドがあれば便利そうだったので、私は計4色購入しました。

▲赤

▲オレンジ

▲黄色

▲オレンジ系のシェイド

塗り方の方針(色分け、順番)

光と陰影の理論

理論は一切勉強せずに、webサイトや動画でたくさんの事例を見て、なんとなくマネをしてみる方針にしました。

理論的に、ここに光が当たっているのはおかしい・・・等、多少の誤りは生じるかもしれませんが、100点を目指すといつまでも行動できない気がしたので、細かいことは気にしないことにしました。

・なんとなく、いい感じの雰囲気
・自分自身では十分に満足できる

というラインを目指すことにしました。はたから見れば30点の出来だったとしても、遊ぶのは自分なので問題なし。まずは技術的なハードルをできるだけ下げて、始めてみることを優先しました

結果的には、なかなか良い感じに
仕上がったのではないかと思います
(ぶっちゃけ、自分の中では100点満点の出来です)

色分け、順番

理論の勉強はしませんでしたが、そうは言っても、好き勝手に塗るだけでは満足のいく仕上がりにならないと思ったので、事例はたくさん調査しました。

その結果、webで見つけた多くの塗装事例に共通して、下図(左)のような塗り方をしていることに気付きました。

ロウソクから遠い場所が赤色で、近づくほどオレンジ、黄色、となっていきます。調べてみるまでは、火=赤色、ろうそく=白という先入観があったのですが、上図(左)のような塗り方の方が多数派でした。

考えてみれば、暗い中での見え方としては、火に近いほど明るい色になっている方が自然な気がするので、上図(左)のような塗り方が、確かに理にかなっていると思われます。火の中心の最も明るい点に白を足して、さらに明るくしている事例もありました。

塗る順番としては、おおむね、赤→オレンジ→黄色です。火に照らされている領域を全体的に赤に塗ってから、もっと明るくしたい箇所に徐々にオレンジを混ぜていき、いよいよロウソクの近くでは黄色を塗る、という流れです。だんだん明るくしていきます。

実際に塗ってみた記録

火に照らされている範囲を考える

まずは、どのぐらいの範囲までロウソクの光が届いているのかを自分の好みで考えながら、薄く赤を塗りました。ロウソクの火から塗り始めて、そこを中心に、少しずつ範囲を広げていく形で、進めました。

「このあたりには光が届くかなー」と考えながら
塗っていくのは楽しかったです

凹部は多少黒いままの方が、それっぽく見えるので、無理に赤でしっかりと塗りつぶそうとせず、表層だけ薄っすらと塗ればOKです。

なお、塗り始める瞬間、「もう後戻りできない」という緊張感がありましたが、後々考えると、それは誤解でした。失敗したときは、いったん黒で塗りつぶして、また石像風の塗装からやり直せば良いだけなので、気負う必要はありません(やり直す根気は必要ですが)。

色を混ぜる

ここからは、赤、オレンジ、黄色の3色をパレットの上に並べて、少しずつ混ぜて中間の色を作りながら、塗っていきます。

混ぜて中間色を作りながら塗る

混ぜて使っている途中で塗料が乾いてしまうのを防ぐために、ウェットパレットは必須だと感じました。水を染み込ませたスポンジ+クッキングシートで自作することもできるようです。ただ、既製品も200円程度で買えるので、新たにスポンジ等を100均などで買い揃えるぐらいだったら、既製品を購入してしまうのが良いと思います。

作業としては、まず、赤に少しオレンジを足して、オレンジ寄りの赤を作ります。先ほど赤を塗った範囲よりも少し狭い範囲にこの色を塗ります。

つぎに、オレンジの比率を少し上げて、もっと明るい色を作り、先ほどよりも少し狭い範囲にこの色を塗ります・・・

・・・ということを何度も少しずつ繰り返して(暗い色が足りないと感じた場合は、ときどき後戻りしつつ)、ロウソクの火に近いところほど黄色っぽくなるようにします。

オレンジ系を追加
黄色系を追加

いい感じになってきた、と思ったら、ロウソクの火の一点に、黄色の原液(=今回用意した中で、最も明るい色)をチョンッと塗って、完成です。

他の箇所の例

例えばマント(?)の内側等、他の箇所を塗る際も、手順は全く同じです。

赤|光が届く範囲を考える
オレンジ~黄色系を追加
さらに黄色系を追加
ロウソクが最も明るくなるようにする
遠目に見ると、こんな感じになりました。
実物は、もう少し落ち着いた色目に見えます。

その他|照返しの表現のためのシェイドの活用

例えば、下図の頭頂や手首のような、ロウソクの火の照り返しがある(と思った)部分には、オレンジ系のシェイド(FUEGAN ORANGE)を塗りました。

このあたりの表現は難しそうだったので、深く考えずに、お手軽に照り返しっぽい色を表現できそうだったシェイドを活用しました。赤やオレンジの塗料を薄めたものでも代用できるかもしれません。

照り返しがあると思われる箇所(頭頂や手首)には、
オレンジ系のシェイドを塗った

感想

自分の中では、大満足の出来となりました。

火のようなグラデーションの塗装は、かなりチャレンジングでしたが、事前の周到な計画通りにうまく進んだので、ホッとしました。

今回の塗装によって、メンヒルへの愛着が増大しましたし、「テインテッド・グレイル」プレイ時の没入感もかなり向上すると思われます。次のプレイが楽しみで仕方ありません

私と同じように塗装にチャレンジしようとしていたどなたかの参考になったならば、嬉しいです。

[参考] 今回使用した塗料(再掲)

混ぜながら使いますので、同じような系統の色であれば(全く同じ種類ではなくても)、良いと思われます。

▲赤

▲オレンジ

▲黄色

▲オレンジ系のシェイド

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