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テインテッド・グレイルのダイヤルを初心者が銅貨風に塗装した記録

ゲーム

待望の「テインテッド・グレイル完全日本語版」が発売されたので、早速、ミニチュア塗装を開始しました。

1年程前に「Scythe -大鎌戦役-」でミニチュア塗装に初挑戦して以来、私にとっては、二度目の塗装チャレンジです。

使用した塗料や手順等の記録を残していきますので、同じような塗装初心者仲間のどなたかの参考になれば幸いです

塗装初挑戦時の道具調達等の詳細に関しては、下記の関連記事をご覧下さい。

計画立案

初心者なので、あまり難しいことはせずに、購入する道具も必要最低限にする、という大方針を立てました。

その上で今回は、まず、ダイヤルを銅貨風に塗ってみることにしました。

ダイヤルは10枚付属しているので、いろいろ試したい気持ちもありました。しかし、1枚1枚色を変えたりすると、購入する塗料の種類が増えますし、ダイヤルがカラフルになりすぎると、ゲーム内で変に目立って雰囲気を壊してしまう懸念がありました。そこで、10枚とも同じような暗めの色にして、統一感を出すことにしました。

ダイヤルって、硬貨っぽいよな…と考え、財布の中の小銭を眺めたところ、硬貨の中では、使い込まれた十円玉が最もカッコイイと感じたので、十円玉っぽい感じを目指してみることにしました。

最終的な仕上がりは、こんな感じです

道具調達

道具としては、基本的には家にあったものを使用しました(紙皿、紙コップ、使い古しの絵筆、歯ブラシ、割り箸、爪楊枝、ダンボール箱、両面テープ等)。

しかし今回新たに購入したものもいくつかありますので、以下に記します。

塗料

塗料には、基本的にはシタデルカラーを使用しました。多くの上級者も愛用しているシリーズです。

良い塗料を使えば、初心者が塗ってもそれなりにカッコよく見えるので、塗料代はケチらずに、いくつか新規購入もしました。ただし、あれこれ買ってしまうとあっという間に高額になるので、購入する種類は、いろいろな動画や記事等で吟味して、厳選しました

なお、シタデルカラーは乾きやすく、重ね塗り(修正)もしやすいので、使い勝手の面でも、むしろ初心者にも向いていると思われます。

  • ベース
    下地用の濃い目の塗料です。
    Balthasar Gold:ゴールド、という名前ですが、銅のような色です。これを全体に塗るだけで十円玉のような色になります。
    Warplock bronze:やや暗めの銅色です。薄く部分的に塗って、銅のくすみを表現するのに使いました。
  • シェイド
    Nuln Oil:黒くて薄い墨汁のような塗料です。初心者でも、適当に塗るだけで陰影を付けられるので、重宝します。今回は、ドクロ模様の近辺を中心に塗って、暗くしつつ、ドクロの凹凸を際立たせるのに使用しました。
  • ドライ
    Necron Compound:パサパサした塗料です。擦り付けると、金属光沢のような雰囲気を出せます。今回は、聖杯模様を明るくするために使用しました。
  • テクニカル
    Nihilakh Oxide:銅の錆(緑青)を表現できる優れものです。

数字部分の塗装には、シタデルカラーではなく、ガンダムマーカー(シルバー)を使用しました(家にたまたまあったもの)。
当初の計画では、 数字部分の塗装には シタデルカラーのNecron Compaundを使用し、擦り付けて銀色っぽくするつもりでした。しかし、パサパサのNecron Compaundで数字だけを塗り分けるのは難しすぎたため、途中で断念し、たまたま持っていたガンダムマーカーで塗る方針に切り替えた、という経緯があります。
結果的には、 ガンダムマーカーで問題ありませんでした。

その他

  • サーフェイサー
    塗料の食いつきを良くするための下地スプレーです。今後メンヒル等を暗めに塗ることも考慮して、黒色のものを購入してみました。
  • ウェットパレット
    塗料の乾燥を防げるパレットです。私は今まで持っていなかったのですが、塗装関連の記事をいろいろ調べたところ、シタデルカラー等の乾きやすい塗料を使用する方々がよくオススメしていました。試しに買って使ってみたところ、作業効率が飛躍的にアップしました・・・。シタデルカラーを使用するなら、必須レベルの道具だと思います。スポンジとクッキングシートがあれば自作することもできるようですが、Mr.ウェットパレットという商品が200~300円程度で買えたので、私は買ってしまいました。

手順

洗浄、乾燥

キッチン洗剤と使い古しの歯ブラシで、ゴシゴシと洗浄後、キッチンペーパーでよく水気をふき取って、一晩乾燥させました。

目には見えなくても、油汚れ等が付着している可能性があるので、後々、塗料を剝がれにくくするために大切な工程です。

サーフェイサーの吹付け

塗装ブース(という名のダンボール箱)の中で、サーフェイサーを吹き付けました。

ダイヤルの両面に吹き付ける必要があるので、やや厄介でしたが、片面を吹いた後、数分待てばだいたいは乾きますので、その場で割り箸でひっくり返して、反対側の面にも吹き付けました(感覚的には、焼肉の両面を焼いているようなノリでした)。

塗装ブース(という名のダンボール箱)
両面吹いて数分乾燥させたら、割り箸で拾って紙皿へ

スプレー後は、埃の少ない室内でしっかり乾燥させました。塗布量や気候にも依るかもしれませんが、私の場合は、3〜4時間経った時点で十分に乾いていました。

塗装

石鹸でよく手を洗って手の汚れや油分を落とした後、素手で触って作業を開始しました。

まずは全面をBalthasar Gold(銅色)で塗りました。この工程だけでもだいぶ十円玉っぽい素敵な雰囲気になります。

この時点では手で持っていた部分が黒いままなので、持つ場所を変えて重ね塗りをして、全体を銅色にしました。10個塗り終わる頃には初めの1個が乾いていたので、すぐに重ね塗りを始められました。

ここまでで終わりにしても悪くないのですが、私は使い古した硬貨のような雰囲気を出せるように少しチャレンジしてみたかったので、以下の順番で手を加えました。

  • 多めの水で薄めたWarplock bronze(暗めの銅色)を部分的に塗ってくすんだ感じを出す。
  • ドクロ模様の近辺を中心にNuln Oil(墨汁のような塗料)を塗って、陰影を付けつつ、暗くする。
  • Nihilakh Oxide(銅の錆の色)を部分的に塗る。塗りすぎると全体的に青緑になるので注意。
  • 聖杯にNecron Compound(銀色のパサパサ)を少しだけ付けて、明るい光沢を付ける。

そして最後に、数字を銀色で塗りました。数字は目立ちすぎて若干の不自然さはあるのですが、ゲームで使う上では見やすい方が良いだろうということで、あえてハッキリとした銀色にしました。

以上で完成としました。

塗装初心者仲間の皆様の参考になれば幸いです。

追記|続編として、メンヒルも塗りました

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