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35年を経て、お気に入りの玩具ネンダーランドで我が子と遊んだ話

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ムラサキ
ムラサキ

こんにちは、ムラサキと申します

この記事の内容を一言でまとめますと、

自分が子どもの頃に宝物のように大切にしていた玩具を約35年間保管し続けて、我が子と一緒に遊んだら、なんだかとても幸せな気持ちになれた

という思い出話です。

5年ほど前に実家の荷物を整理した際、私の物はほとんど捨ててしまったのですが、子どもの頃に大切にしていた、とある玩具シリーズは捨てられず、遠く遠く離れた新居まで輸送しました。

その玩具シリーズが、ネンダーランドです。

ネンダーランド|小学館『小学一年生』(1990年) (X@NENDERLAND(ネンダーランド作戦本部)様のツイートに掲載されていた画像を転載致しました。)|戦車のデザイン、今見ても素敵すぎませんか?

ネンダーランドとは、1989-1990年(私も今ググって初めて知りました。たった2年間だったのですね。)TOMYから発売されていた、子ども向けの戦車のような玩具シリーズです。

ブタ軍とイヌ軍の戦いを描いたストーリーで、戦車が動物をモチーフにしたデザインになっており、とても可愛いです。

正式名称は「アニマル軍団バトラクションシリーズ『ネンダーランド』」。

ネンダーランドとの出会い (1989-1990年)

ネンダーランドが売られていた1989-1990年当時、私は5-6才ぐらいでした(年齢がバレますが笑)。

ネンダーランドは、当時特に大流行していたわけではありません。私の友達は誰もネンダーランドの話はしていませんでしたし、その頃の主要な情報源だったテレビCMなどでも、全く目にしなかったと思います。

しかし、たまたまお年玉か何かを握りしめて玩具屋さんに入ったある日、ポツンと置かれていたメガトンロックが目に入り、直感的に「これは良い物だ・・・!」と感じて購入しました。

ブタをモチーフにした戦車メガトンロック。今見ても、すごく可愛くないですか??
裏側。弾を入れる灰色の容器もブタの形だったりして、細部がとても可愛い。ちゃんとキャタピラが動いて走るところも素敵なのです。

それ以来お気に入りの玩具になり、祖父母からもらったお小遣いを貯めたりして、シリーズをコツコツと収集していきました。田舎の小さな玩具屋さんの品揃えはあまり良くはなく、また、当時は通販も一般的ではなかったので、週末、父に頼んで少し遠くの玩具屋へ連れて行ってもらったこともありました。

一番高額だったアイアングリズリー(下記の写真)は、お小遣いでは手が届かないと判断し、サンタさんにもらいました笑。

ストーリーのラスボス的存在、アイアングリズリー。シリーズ最大口径の主砲を備えた大型戦車です。

好きすぎてファンレターを送ったこともあります。下の写真は、ファンレターのお返事と一緒に頂いたゴールデンフィギュア。おそらく非売品のため、貴重なものだと思います。

ファンレターのお返事と一緒に頂いたゴールデンフィギュア

そうやって少しずつ集めた思い出深い玩具だったので、できる限り失くしたり壊したりしないように気を配りしながら、遊んだ後は毎回几帳面に片付けて、大切にしていました。

しかし時が経ち、私も小学生の中学年、高学年へと成長し、だんだん玩具で遊ばなくなっていきました。ただ、ネンダーランドはなんとなく捨てる気にはならず、頑張って自室を片付けてスペースを作り、押し入れの中で大切に保管していました。

半ば現実逃避気味に、「将来、自分の子どもにあげればいいか」と思っていた記憶もあります(まさか、本当に実現することになるとは思いもしませんでしたが・・・)。

そして、それからもっともっと年月が流れ、私はネンダーランドのことなどすっかり忘れて、大学進学のために実家を出ていきました

私は実家を離れ、遠くの別の地方へ・・・

新居への輸送と、再封印

それからさらに年月が流れ、冒頭に書いた、今から約5年前に至ります。ネンダーランドを買い集めていたあの頃から、30年ほどが経過していました。

私は、実家から遠く離れた地方で就職し、結婚して、子どもを2人授かっていました

写真はイメージです

そして、諸事情で実家の荷物を整理することになり、それまでずっと忘れていたネンダーランドと、再び対面することになりました。有難いことに、実家の両親は、ネンダーランドを(というか、私の部屋の荷物のほとんどを)捨てずに残していてくれたのです

せっかく30年間大切に保管してきましたし、今見ても戦車のデザインが可愛くて素敵だと思ったので、実家から遠く遠く離れた新居まで、輸送することにしました。

衣装ケースに詰められ、輸送される戦車たち。

新居へ輸送後は、すぐに子ども達にお披露目したい気持ちもありました。しかし、今から5年前の当時、下の息子はまだ1才。玩具は何でも「ガシャーンガシャーン」と壊して遊ぶか、口に入れてしまうお年頃でした。

写真はイメージです

魅力を伝えられないまま、ただ壊して捨てることになるのも残念だなと思い、息子がもう少し大きくなるのを待つことにしました

ムラサキ
ムラサキ

せっかくなので、息子が、当時の私と同じ5-6才になったときに渡そう

と心に決めて、子ども達が開けることのできない収納の奥深くに封印しました・・・。

輸送されてきたままの状態で、そのまま、また封印される戦車たち。。

既に30年寝かせていた玩具を、わざわざ新居でスペースを確保して何年間も再び封印するというのは正気の沙汰ではない気もしましたが笑、ここまできたら、ベストなタイミングで子ども達に渡したいという想いが湧いていました。

こうして、ネンダーランドは、再び5年間も人目に触れることなく、封印されることになりました

35年を経て、ついに封印が解かれる

息子は6才に成長

そしてついに時が満ち、封印が解かれる日が来ました。

息子は6才。すっかり成長し、物を大切に扱える良い子に育ちましたので、ネンダーランドを託してみることにしました。

写真はイメージです(photoACさんより。物を大切に扱える良い子そうな人物写真素材を頂きました笑)

ただ、昔の古いデザインの製品が今の人には受け入れられないというケースも多々ありますので、「なにこれ?つまらなそー」という反応をされる可能性もあり得ます。

我が子は一体どんな反応をするのか?

不安もありましたが、腹をくくって、渡すことにしました。

緊張の瞬間

ムラサキ
ムラサキ

お父さんが〇〇君ぐらいの頃に大切にしていた玩具。とっておいたから、遊んでいいよ。

と、サラッと一言添えて、渡してみました。

息子の反応は・・・

「おおおーー!ありがとう!」「すごい!」と嬉しそう。自分のお気に入りの玩具を息子にも気に入ってもらえて、私もメチャメチャ嬉しい・・・。

「あれから35年も経ったんだな」とか、
「当時、父が組み立ててくれたっけな」とか、
「息子も5年間で大きくなったな」とか、
長い年月、溜めに溜めてきたが故のいろいろな感情が、一気に押し寄せてきました。

まさか本当に、自分の子どもと遊べる日が来るなんて・・・

長女や妻も一緒になって、一家で遊びました。

子ども達は、毎日触っては、「あ!ここが動く!」「こうすれば弾を飛ばせるのでは?」みたいなところを自分で見つけたりして、とても楽しそうです。

もはや多少壊したりしても構わないので、子ども達が少しでもたくさん触って遊んでくれたら、とにかく嬉しいです。

長い年月を経て、既に動かなくなっていたり劣化したりしている部分もありますが、大人になった今となっては、私も多少は修理できるかもしれません。まだ見ぬ将来の孫のために、メンテナンスしてみるのも楽しそうです笑。そう考えると、さらにあと30年はネンダーランドで遊べそうです。

おまけ|ネンダーランド 参考情報

今や希少なネンダーランドですが、この記事を書くにあたって少しググったところ、まだ手元にお持ちの方は何人かいらっしゃるようで、嬉しくなりました。

特に、ネンダーランド作戦本部さん(X@NENDERLAND)という方のツイートがとても凄かったです・・・。綺麗に塗装された美品の写真(しかも箱付き)が掲載されていたり、雑誌の情報も丁寧に整理されていたりして、感激しました。

皆さんも、昔好きだった玩具の名前で画像検索やSNSの検索をかけてみると楽しいかもしれません。

以上です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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