雑学

(2024年振り返り) 理系会社員の私が、通勤電車で読んでおもしろかった本

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年間何百冊も本を読む読書家のオススメ本って、範囲が広すぎて、自分に合う本を見つけづらかったりしませんか?

それよりも、例えば通勤電車の車内で、なんだか電子書籍を読んでいそうなあの人・・・、自分と同じぐらいの世代のサラリーマンっぽいけど、一体どんな本を読んでいるんだろう・・・って、気になることありませんか?

私は気になる派ですので、人のことを知りたければまずは自分からということで、手始めに、私自身が通勤電車で読んで面白かった本を、いくつか開示してみたいと思います。

理系会社員のおじさんが、通勤電車でどんな本を読んでいるのか気になる!という方のご参考になれば幸いです(そんな人がいるか、わかりませんが笑)。

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この記事を書いた人:ムラサキ
理系会社員。2児の父。
漫画、児童書、ビジネス書や仕事の参考資料以外の読書量は、1カ月に1冊ぐらい。

プロジェクト・ヘイル・メアリー

理系が元気をもらえるSF小説!

会社の上司からはビジネス書や自己啓発本を読め読めと言われるのですが、「通勤電車ぐらいは好きにさせてくれー」という想いがむしろ強まるので、小説を読むことが多いです。この『プロジェクト・ヘイル・メアリー』も、初めはそんな流れで、単なるエンタメとして気楽に読み始めただけでした。しかし、結果的には、下手な自己啓発本よりも、よっぽど元気・やる気をもらえたような気がしました!

地球の危機と宇宙の謎、奇想天外な展開で、「もう無理だろ笑」という大ピンチが連続するのですが、科学者である主人公は、知識を活かした機転と、明るく粘り強く、諦めずにできることを積み上げていく姿勢で、乗り越えていきます。科学者ってカッコいいかも・・・という、日々の忙しさで忘れかけていた理系の魅力を再認識させられました。

上下巻でボリュームがあるので、日々の仕事に疲れているとなかなか手に取りにくいかもしれませんが、そんな人にこそ、読んでみて欲しいなと思いました。元気をもらえます!

暇と退屈の倫理学

文系って「暇」と「退屈」をここまで掘り下げるの!?

仕事が忙しすぎて、「暇になりたい!どうして暇になれないんだろう」みたいなことを本気で悩んでいた時期に、書店の入口に平積みされているのを見かけて、「もしかして、この本にヒントがあるのでは?」と思って買いました。

こんなニッチそうな倫理学の本が平積み?教科書っぽい本なのに、私以外の人達にも売れてるの?と疑問を抱きつつ読み進めたのですが、売れている理由は、読んでみて納得でした。実際学術寄りの本だとは思うのですが、実例も豊富で、読み物として普通に楽しいので、どんどん読めました。

暇って何?退屈って何?という、簡単そうで意外と説明の難しいテーマを、歴史的な経緯から掘り下げていくプロセスが面白かったです。「確かにそうだ」と納得しながら読み進めていくうちに、だんだん、逆に、生きがいって何だろうというところまで考えることもできて、読後感も素晴らしかったです。

あと、内容自体ももちろん良かったのですが、個人的には、こういう文系の学術寄りの本を読む機会が最近ほとんど無かったので、哲学とか思想の研究ってこんな感じなんだ!「暇」と「退屈」っていうテーマだけでここまで掘り下げるのか!という感動も大きかったです。これまであまり興味も知識も無かったような研究分野の奥深さを、読みやすい文章のお陰で垣間見ることができた、という点も、刺激になってとても良かったです。

地雷グリコ

自由律じゃんけん、やってみたい!

「 “自由律” じゃんけん」「だるまさんが “かぞえた”」・・・など、多くの人が子どもの頃に遊んだであろうゲームのアップデート版で、天才たちが頭脳戦を繰り広げる、という小説です。

アナログゲームが大好きな私には堪らない内容で、今年、この本だけは、通勤電車内だけでなく帰宅後も読み続けて、一晩で一気読みしました。止まりませんでした。

まずゲームのルールが絶妙で、特に「自由律じゃんけん」は、自分もリアルでやってみたい!と感じると思います。是非ルールだけでも検索してみて欲しいです(QuizKnockさんの動画とか、出てくると思います)。

それに加えて、文章の巧みさも、おそらく、この小説の凄さの1つなのだと思います。
章ごとに新しいゲームのルールを説明しつつ、複雑なゲーム進行を、説明的になりすぎないように表現するのは、素人目には至難の業のような気がしたのですが、それらがスッと頭に入ってきて、むしろ、攻防の緊張感や登場自分物たちの感情の動きがひしひし伝わってくる文章になっていて、感動でした。

ベースとなる学園物のストーリーや登場人物もキャッチーで読みやすく、とても好みでした!

まとめ

以上、理系会社員のおじさんが通勤電車で読んで面白かった本、でした。お読みくださり、ありがとうございました。

2025年以降も、本を読んで興奮したら、書き足すかもしれません!

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